サラリーマンをやめて独立起業したいと考えている人は多いと思います。
特に終身雇用が崩壊した現代では、むしろ自分でお金を稼ぐ力をつけることのほうが安定と呼べるとも考えられています。
しかしビジネスを始めるにも資本が小さい個人レベルで後発の場合、無計画に起業しても勝ち目がありません。
個人事業主がすでに盤石な市場を築いている大手企業に勝つために有名な戦略があります。
それがランチェスター戦略です。
今日ご紹介するこちらの本は日本におけるランチェスター戦略の第一人者、竹田陽一氏監修の本です。
基本情報
発売日:2006年1月20日
著者:佐藤元相
出版社:フォレスト出版
ページ数:251
本の内容
ランチェスター戦略とは絞り込みを行うことによって、小さな一番を狙い局地戦に持ち込む戦略のことです。
もともとは戦争のときに使われていたものを、ビジネスに応用したのがランチェスター経営と呼ばれています。
中小企業が大手と戦う場合、まともに戦っては勝ち目がありません。
そのため、絞り込みを行うことで小さなNo.1を取りに行くのです。
そうすることで大手と差別化を行うことができ、安定して顧客を確保できるようになります。
例えば旅行会社を始めるなら「世界中どこでも売る旅行会社」ではなく、「カナダしか売らない旅行会社」として起業します。
大手は規模が大きすぎるあまり、ジェネラリストにはなれてもスペシャリストになるのが難しいです。そのため、カナダに旅行に行くお客さんは、よりその専門性の高い後者の会社に申し込む可能性が高くなります。
絞り込みは商品だけでなく、マーケットやターゲットに対しても行います。
高齢者限定のサービスを始めたり、自分の住む周辺の小さな商圏のお客さんだけを相手にするビジネスを始める、といったこともランチェスター戦略になります。
そういった絞り込みが上手にできない場合、大手との差別化は難しく料金競争に持ち込まれジリ貧になってしまいます。
この書籍には7つのNo.1になるためのルールが紹介されています。
- なぜあのお客はあの会社からものを買うのか?
- 一位を作れば儲かる理由とは?
- あなたの会社にも必ず1位がある
- あなたの会社の1位は誰が知っている?
- 小さな会社の1位作りに必要な条件
- 戦略を立てて1位を作る
- 戦術が儲けの仕組みを作る
これから起業する人はぜひ読んでおくべき1冊です。